衆院選が公示される。映画を通じて多くの候補者と向き合ったドキュメンタリーディレクター・前田亜紀さんは、現場に足を運び、選挙の見方が変わったという。前田さんが提唱する「選び方」とは。
2022年の参院選の時、東京選挙区を扱った映画「NO 選挙,NO LIFE」を撮った。34人の候補者に可能な限り会い、演説を聴くと、目からうろこだった。
それまでの選挙では、直前に政策を調べて自分の考えに合うのは誰か、いなければ消去法で選び、「死に票」にならないよう、どう生かすかという視点で投票していた。でも、撮影をきっかけに、投票は候補者へのエールと考えるようになり、選択肢が広がった。
一見とんでも政策を掲げてい…